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トリマーやっててつらいこと、うれしいこと


トリマーズコラム第1回は『トリマーをやっててつらいこと、そしてうれしいこと』。一見軽そうなテーマですが、トリマーってこんな仕事なんだっていうのが、少しでもわかってもらえたらうれしいです。

トリマーをやっててつらいこと

生傷がたえない

これは簡単に予想がつくかもしれませんが、トリマーは生傷がたえません。

犬に咬まれると手にボコッと穴があきます。もちろん血が出ることもあります。そこからばい菌が入るとパンパンに腫れることもあります。

猫の場合はひっかかれたり、猫パンチをくらって青あざができたりすることもあります。

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でも犬が咬んでしまうのはある程度しかたのないことです。噛もうとするのは初めて担当するワンちゃんに多いですが、これは恐怖心によるもので、自分が何をされてるのか理解できないことから、攻撃に出てしまうのです。

犬をトリミングする際には、保定といって、犬が動かないように固定しますが、毛玉をとく時や耳の中をいじろうとする時は、どうしてもスキができてしまうのです。

たとえ犬に咬まれても、手を離したり、作業をやめることはありません。ここでやめてしまうと、犬は咬めばやめさせることができると思ってしまい、トリミングの際の咬み癖がなおらないからです。すべての作業が終わるまで、手を離すことはありません。

腰が痛くなる

お店にもよりますが、トリミングやシャンプーは基本立ち仕事です。1頭につき、2時間程度かかり、それを1日に数頭こなすので、必然的に腰に負担がかかります。トリマーには慢性的な腰痛を抱えている方が多いと思います。

腱鞘炎になる

シャンプーした犬をブローで乾かす際に、ブラシを手首で動かす動作を繰り返します。人間の場合は髪の毛だけを乾かせばいいですが、犬の場合は、全身が毛で覆われているので、ブローにも時間がかかります。その結果、手首が腱鞘炎になって、かなり重症になる人もいます。

ワンちゃんの死

これが一番つらいことです。定期的にお店に来てくれるワンちゃんだと、トリマーのことを覚えてくれて、お店に来るのを喜んでくれるワンちゃんもいます。

定期的に顔を合わせるワンちゃんの訃報はとても悲しいです。飼い主さんがわざわざ連絡してくださって知ることが多いですが、飼い主さんといっしょに涙を流すこともあります。犬好きゆえに始めた仕事ですから、ワンちゃんの死は避けられないとわかっていても、とてもつらいことです。

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トリマーをやっててうれしいこと

犬がきれいになること

当然ですが、シャンプーしたり、カットしたりすると、犬は見た目的にも健康的にもとてもきれいになります。毛が伸びて毛玉だらけでボサボサになっていたワンちゃんが、きれいになるのを見るのはとてもうれしいことですし、皮膚が荒れていたワンちゃんの状態が、徐々に良くなっていくのを見るのも、とてもやりがいを感じます。

飼い主さんの喜ぶ顔

それだけでなく、きれいになった犬を見て、喜ぶ飼い主さんの顔を見るのも最高です。私のお店ではワンちゃんの送迎もやっていますが、犬をきれいにして家まで届けると、「わぁ〜!ありがとうございます!」と、喜びの声をあげてくれます。そういってもらえた瞬間に、それまでの疲れは吹っ飛んでしまいます。

たまに、差し入れを持ってきてくださる飼い主さんもいらっしゃいます。こっちとしては料金をいただいてるうえに、さらに差し入れまでもらってしまうのは恐縮してしまいますが、それだけ飼い主さんは犬が大事で、愛犬がきれいになったことを喜んでくれているということなのです。

トリマーに限らず、どの仕事でも同じかもしれませんが、どんなつらいことがあっても、最後にうれしいことがあると、トリマーをやっててよかったなぁと心から思えます。

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